夢の欠片、その在処は

舞鶴鎮守府で提督やってます

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予告編風

「素晴らしい世界ね。まさに古手梨花の理想郷。…………冗談じゃないわ」

「梨花が『ここではない別の世界』の前原圭一のことを話すとさ……上手く言えねえんだけど、妙な気持ちになるんだよ。何なんだろうな」

「あなたは、誰かの代わりなんかじゃない」

「元の世界に戻るために私を殺すべきか、この世界に留まるべきか。私の意見が必要ですか?」

「まさに『神様の脚本』、か。くそったれ」

「それこそが、僕の――私の本当の罪」

「ねえ。古手梨花はまだ、ワインを飲んでいるのかしら?」

「この意固地め! そんなご託並べて己の罪滅ぼしに酔ってる暇があったら、梨花に謝りやがれ!」

「馬鹿……平気なわけないじゃない。どんな経緯があるにしたって、あんたは私にとって親代わりも同然なのよ。……どんなに憎くたって、家族なのよ? そんな相手をどうして簡単に…………ああ、そうか」

「僕はあなたが嫌いでした。でも、だからこそあなたしかいないとも思っています」

「私はずっとあなたに助けられてきた。今も、前の世界でも――なのに今さら、あなたが傍にいてくれるなら何を犠牲にしても構わないというあの言葉を、嘘にしたくない」

「梨花は魔女なんかじゃねえぞ! 他の誰にも、どの世界にもやるものか!」

「あなたは、違うのですね」

「ここに座るのは私だけ。他の誰にも、たとえ『私ではない』梨花だろうと許さない。でもどうせ、『あの世界』の梨花は座りたいとすら思わないでしょうね、くすくす。……ああもう、やっぱりこれが私の悪癖なのかしら」

「俺には『この』梨花だけで精一杯だぜ」

「あぅあぅあぅ! 嫌いなのです嫌いなのです!!」

「圭一っ、お願い! もう一度、もう一度その手を私に……伸ばして!」

「くそッ、届かねえ! おおおおッ……もう少し、あともう少しなのにッ!!」

「梨花を、頼みます」

――母様、どうかごゆるりと。

――待っていたよ。やっと、やっと逢えたね。
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