夢の欠片、その在処は

舞鶴鎮守府で提督やってます

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漫画版「ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編」

ウチの妹が月刊Gファンタジーを買ってきて、昨日貸して貰いました。
(このブログで度々登場する「ウチの妹」とは、まあ刑事コロンボの「うちのカミさん」とかスレイヤーズの「リナの姉ちゃん」のようなもの、とお考え下さい。実在の人物です)
桃種先生のファンで、他にも「Pandora Hearts」とか「黒執事」とかが好きな、ちょっと腐な感じの「ウチの妹」のお陰で、私は「皆殺し編」や「ぱにぽに」などの漫画が読めます、ありがたや。


「ひぐらしのなく頃に解」の漫画化も「目明し編」「罪滅し編」の単行本化を終え、「皆殺し編」「祭囃し編」の連載が始まりました。
いよいよ漫画のひぐらし解答編も折り返し点を迎えました。(原作のテキスト分量的にはまだ5分の2を終えた程度だったりもしますが)

もともと、皆殺し編の漫画化企画は、Gファンタジーで「(出題編)祟殺し編」が連載終了した直後、既に存在したようです。内容的にも「祟殺し編」と対応する解答的要素が多いため、同誌にて間を空けず連載開始することを打診された原作者・竜騎士07氏は、しかし「皆殺し編」は冒頭から「罪滅し編」の「本当の」結末を始め、世界観の説明など多大なネタバレが行われていることからこれを固辞し、代わりに外伝の「宵越し編」を企画・連載して「つなぎ」とした経緯があります。(氏の「制作日記」を参照)

氏の意向に沿って、漫画版目明し、罪滅し編の終了をもって皆殺し編(以下皆編)の連載開始が発表されました。更に祭囃し編(以下祭編)の連載も発表されたのは、ある種サプライズと言え、ネタバレを懸念する声もあります。
もっとも、皆殺し編は月刊誌、祭囃し編は隔月誌の連載。皆編の連載第一回は2話掲載の措置が採られ、皆編第二回も祭編第一回とほぼ同じページ数であることから、今後は2ヶ月辺りほぼ皆2対祭1の分量ペースで進行するものと思われます。よって、祭編の「昭和58年6月」が始まる前に恐らく皆編のケリはあらかたつくのではないかと推察します。祭編は「昭和58年6月」が始まるまでがかなり長いので。

作画を担当するのは、桃山ひなせ氏。
これまでひぐらし関係はもちろん、長期連載作品の経験はなく、読みきり掲載作品や小説の挿絵を幾つかこなしていた新顔さんです。
恐らく――スクエニの意向通りに皆編連載を即時開始していれば、作画担当は祟編の鈴木次郎氏だった「かも」しれませんが、それはもう「閉じられた可能性」の話――多くの方は、不安を覚えると愚考します。ひぐらしファンにも漫画ファンにも馴染みの無い方の起用ですから。

以下の記事を読まれる方は、ネタバレがありますのでご注意を。
とりあえずは、一言。
この人の描く古手梨花と羽入はガチ。
皆編は、この二人がメインで進行しますので、まずは一安心です。
絵柄の好き嫌いは本当に十人十色なので、あくまでも私の主観評価ではありますが。
レナファンが鬼・罪編鈴羅木氏のようなレナとか、魅音・詩音ファンが綿・目・罰編方條氏の園崎姉妹とか、そして沙都子ファンが祟編鈴木氏の沙都子とかをイメージされると、あるいは違和感、不満が生じるかもしれません。
まぁそういう意味でも桃山氏は梨花・羽入の絵師だなあと思います。

第一話は、圭一の勝利宣言も空しく、「悪魔の脚本」により結局梨花が命を落としてしまった罪滅し編「直後」のお話。「直後」とは文字通りの意味で、死亡直後の梨花が世界の「カケラ」の漂う空間で「フレデリカ・ベルンカステル」と対面、会話します。
これは、漫画版独自のアレンジです。原作やアニメ版では、フレデリカの一人語り(原作ではプレイヤー、アニメでは視聴者に向けて)の形式で、世界の構造の説明がなされました。
漫画版では、「フレデリカが話しかけるのは古手梨花」という形式で、情報量的には原作よりはやや端折られ、ルールXYZがほぼ全て語られた点でアニメよりは添削が少なかった、という感じです。
このフレデリカの素性に関しては、「うみねこのなく頃に」で「ベルンカステル」という魔女が登場し、両者を同一視する派と一応別個の存在とあつかうべきとする派に分かれているようですが、現状ではハッキリしていません。竜騎士氏がよくやる「今はユーザー一人一人の解釈におまかせします」かもしれません。(ただし、ひぐらしのフレデリカとうみねこのベルンカステルの容姿は、「似て非なるもの」なのは確かです。また、賽殺し編にちなんで、ひぐらしの魔女は「フ“ル”デリカ・ベルンカステル」と呼ばれる場合もあります)

第二話は、フレデリカとの会話が途切れて現世に放り出された直後のお話。
ここで正式に、羽入が漫画版デビュー。(罪滅し編でも後姿などぼかした形で出演はしていましたが)
告知イラストでも堂々と描かれてましたし、どうもPS2版、アニメ版、そして漫画版は羽入の存在は事前に宣伝であっさり公表してしまう傾向が共通しているようです。
ちなみにこのシーンで、羽入の読みが「はにゅう↓」だと思ってたら「はにゅう↑」だと知ってショックを受けたのはPS2版でのこと(笑)。
それにしても、羽入は登場初っ端から辛気臭いというか、陰気臭い表情が多いです。梨花がよくイラつくのもむべなるかな。まぁこの時点では、「羽入はこういうヤツなんだ」としか言いようがありません。

崖から落ちた瞬間が転生の瞬間(実は、祭編でも羽入に立場を変えてほぼ同じ現象が)のようで、まだ意識のはっきりしない(転落のためというよりは転生直後のため)梨花のもとに、心配した仲間達が駆け寄ります。
そんな梨花を抱き上げる圭一。
お姫さま抱っこキタコレ
嬉しそうな表情を浮かべ気分を高揚させているのは、圭一にときめているからではなく(笑)、いえある意味ではときめいているのですけど、それは圭一が「ついさっきまでいた世界」で「奇跡」をおこしたから。

異なる世界の記憶をよみがえらせた「奇跡」
この世界でも別の世界の記憶をもっていてくれたら、これほど頼もしい味方はいない。

梨花の期待高揚は頂点に達して――――しかしそれは無残にもどん底へと突き落とされた。
結局、圭一は何も覚えてはいなかったのだった。
期待に気分を高ぶらせる笑顔、希望が凍りついた笑み、そして絶望の俯き。

皆殺し編は 『希望と絶望の物語』 です。
この後、これでもかというくらいに、上昇と落下、希望の芽生えと絶望の刈り取りが幾度も繰り返される、まさにそれを象徴する幕開けです。
漫画版のこの描写には圭梨好きの恩師ともども拍手を送りたいです。

第三話は、沙都子の健診とゲーム大会のお話。
沙都子が冒された容易ならぬ「不治の病」に顔を曇らせる梨花と羽入、完治を誓う入江の姿。
次郎クオリティを期待するのは酷ですが、この話の沙都子の絵はなかなか好感触です。ちなみにこのエピソード、入江のボイスで「L3」の読みが「レベルスリー」だと初めて知って、「エルさん」だと思い込んでた私がショックを受けたのは、これまたPS2版でのこと(笑)。

賞金に5万円が掛けられたゲーム大会。気勢をあげる圭一や沙都子を尻目に、梨花の表情は陰鬱そのもの。彼女にとっては「既に知っている。驚きも感動もなくしてしまっている」から。
こればかりは文章で幾ら書かれるよりもやはり絵で描かれる方が良いですね。ひぐらしのアニメ版はモノローグを重視せず、内面の心情のわかりにくい面がありましたが、漫画版は梨花のモノローグ(原作の地の文)がある程度補完されているので、少なくともこのシーンの心情の分かりやすさでは全媒体随一クラスと私は評価します。漫画は原作やPS2の立ち絵よりも表情が豊かですからね。

「抗えない運命は受け入れた方がいい」と、これまた陰気臭いツラで諭す羽入。
梨花が浮かない顔なのが気になり話しかけてきて、やけに絡んでくる圭一。「既に知ってる説明ほど聞いてて苦痛なことはない」と(梨花の心中を)わかってないのだけど、でもわかったようなことを言います。こういう会話がちらほら出てくるのが皆編。

予言よろしく、起こる出来事を次々に言い当ててどんどん憂鬱に沈む梨花と、唖然とする圭一。投げやりに「決まっている運命を読むだけ」ともう諦めきって今にも精神が死んでしまいそうな梨花に―――

その運命とやらを俺がブチ壊してやろうじゃねぇか。

言ってくれるわ圭一ぃ!!!

そんなこと…出来るはずがないのに…期待しないと決めたのに、胸がドキドキする…!!

別に恋愛フラグでもなんでもありませんよ。でもそんなの関係ない!!
こういうのに燃えるんですよ私はッ!! 萌えに非ず!!
圭一は別に大仰な事はしてません。店長に頼んで、プレイするはずだったゲームを別のゲームに変えて貰っただけです。
でも梨花の胸は再び高鳴り始めます。特別な力など持たない圭一が、やすやすと運命を打ち破ってみせた、と。
「じゃあ簡単じゃねぇか。運命なんて自分で変えちまえばいーんだよ!」と、圭一は思いっきり梨花の背中を叩きます。(この「背中を叩かれる」絵が個人的にすごく気に入ってます)

辛い思いをしたくないから運命に抗わない?
川の流れに見立てて力まず泳ぐのがコツ?

そんなの、なんて下らない…!!!

俺の大好きなシーンキター!!!!\(≧ワ≦)/ 

「ボクは別のゲームがしたいのですよ! にぱー☆」と、梨花もゲームの種目の変更を求めます。
(この満面の笑顔がマジヤバイです!!)
提案はあっさり通り、「もう私は屈しない」と気分は最高潮に―――一方羽入は「…」と、苦々しさすら滲ませる、複雑そうな沈んだ表情
にっこり笑った梨花と、陰の差した羽入。分かりやすいくらいに対照的です。(漫画版はとにかく分かりやすいのが特長かもしれません)

その後、ゲーム大会は途中で打ち切りとなり、店長からお駄賃として魅音を除く部活メンバー一同に人形が渡されます。
(アニメ版では何故か圭一一人に渡される構図となって原作読者から問題視された場面です。なお、圭一に渡される問題の人形をはじめ、レナのくま、沙都子のうさぎ、梨花のねこの各種ぬいぐるみは方條ゆとり氏の漫画版綿流し編で描かれたものとほぼ同じものです。強いて言えば梨花のぬいぐるみねこの表情と柄がアレンジされているといったところ)
あからさまに女の子向けな人形を貰った圭一に、やたら絡んでくる魅音。
ここで「男友達のようにつきあってる魅音に人形をあげるのは恥ずかしかった」圭一は「これまであった世界」ならレナに渡して、魅音を傷付けてしまい、それを発端に惨劇の幕が開く――はずだった。
それこそが綿流し編や目明し編の世界。
それを回避するために、梨花は圭一へ「魅音に人形を渡すべき」だと助言を――…しようとすると。
圭一は服をひっぱる梨花が言葉を発する前に、「ああわかってる」と先に応えて魅音の元へ行き――「ほれ」と人形を手渡した。
(原作ではここで、全編で数少ない「選択肢」が入ります。つまり漫画版の顛末は――。)
これまでで「一度もなかった」この展開に、当然梨花も羽入も驚愕します。
やはり圭一には流れを変える「何か」がある。期待を膨らませる梨花に「そんなことはあるわけない」と羽入は相変わらず水を差します。じゃあどうしてこうなったのかと問い「フフン」と二ヤつく梨花に、何も答えられず「あぅあぅ」と困惑で泣き出さんばかりの羽入が、これまた実に分かりやすく対照的です。

「今度こそきっと運命を変えることができるわよね…!!」と意気揚々な梨花に、羽入は薄暗い笑みを浮かべて「頑張りましょうなのです」と応えるのだった。

このラストカットも、実にわかりやすく羽入は陰気臭いです。「だってそれが羽入なんだから」としかいいようがありません。この皆編においては。


圭梨好きの「皆編燃えシーンその一」は、私としては上々の出来でした。恩師にもこの第三話を特別に読んで貰いましたが、物凄く好感触。
メールで恩師と私の「圭梨燃え語り」がヒートアップ意気投合しっぱなしでした。

しかしこのシーン。実は、単に圭一が敏感に気を利かせて「梨花ちゃん元気出せ」ではなく、梨花本人が圭一のヒーロー点火プラグに触れてるんですけどね。そこがいいんです。
圭一が運命を打ち破る決意を、行動をするとき。その決意、その行動を促すのは――


次はどのシーンが待ち遠しいかもガッチリ一致。

この後もう一回絶望のどん底に落ちるのですけど、そのシーンでヤツはもう一度、梨花に応えてくれますからね。
アニメ版にもある、「そのシーン」が何処を指すかが分かって理解できた方は、
 ( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
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