夢の欠片、その在処は

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「ひぐらしのなく頃に オリジナルスクリプト 虚崩し編」感想

「虚崩し編・・・完成していたの!?」(CV宮村優子)

個人的に2015年最初の大事件でした。
作者さんのブログを振り返るに、原作「祭囃し編」が出た2006年から制作が始まっているようなので
なんと、制作期間9
これだけの時間をかけただけあって、話のボリュームは本当に半端ないです。
ボリュームがありすぎて、感想がいくら書いてもまとまらないくらいに(苦笑)

その9年の間に”本家”がどうなったのかを思うと・・・うん、どうしてこうなった(涙)。
この「虚崩し編」は、ひぐらしを作ったあの人が「どうしてこうなった」かを糾弾する二次創作作品かもしれません。

作中、明らかに原作者「竜騎士07氏」を様々なキャラになぞらえて厳しく批判する描写があります。
それは前原圭一であったり、古手梨花であったり、園崎魅音だったり、はたまた園崎家の皆さんだったり・・・

かつて暫定公開版を読んだとき、詩音が魅音に言い放ったこの台詞
「怖いんなら、とっとと後付けして、自分のやって来た事を正当化してみればいいです。コロコロと方針変えて、旧来のゲームのファンを逃さないといいですね?」
「……あんたは、一の否定を十の否定に感じるんでしょうが、それは間違いです。これまで積み重ねてきた物に自信が無いんなら、とっとと、諦めればいい。ゲーム作りなんて止めてしまいなさい。あんたには向かなかったの」
あまりに痛烈で、変な笑いがこみ上げてきたのを今でも覚えています、そして今の”本家”は―

そして、今回の新作パートでまさか、”あの人”を吊し上げるとは思いもよらなかった。
これぞまさに、惨劇を生み出した「真の黒幕」
これには脱帽、「そうきたか~」とゲラゲラ笑いが止まらなかった私。

「こんな行為を、こんな振る舞いをするけれど、“読者”は“この物語”を受け入れますか?」
そういえば、この手法は実は原作「皆殺し編」ラストの「あなたは信じてくれた?」でそれに近いことはやっているんですね。
「皆殺し編」というタイトルからして、惨劇を打ち破れるわけないと読者が端から諦めていた虚を突くこの展開。
「読んだ読者が世界を紡ぐ」
「祭囃し編」カケラ紡ぎで、「あなたは苦痛ならこの物語を閉じることができる」とも描いていましたし。
「“あなたの全てを肯定するワケではない”……そんな読者、そんな世界を。“一の否定”だけは確実に持っている読者」
ああそうだ、その通りだよこんちくしょうめ!
ここまではっきり言いたい放題描かれたらもう笑うしかないじゃないですか。

圭一は詩音への感情を「愛憎」という。
まさにこの「虚崩し編」とその作者さんを表現するのに、これ以上ない言葉ではないでしょうか。
そりゃあ、9年越しの愛と憎しみだもの、ハンパではない。

鷹野に別の世界の記憶が継承されたらどうなるのか。
これは本家ではありませんが、語咄し編「ハト時計と慈愛の家の夢」で描かれた「終末作戦後の鷹野」がとても秀逸だったのを覚えている私としては、そりゃ精神崩壊もやむなしと納得。
しかし原作媒体でも鷹野の願いが叶ってなどいなかったことは示唆されてはいましたが、「皆殺し編」後に公式媒体でもきちんと鷹野の末路を描いておけば、と今さらながら残念。

そして個人的に唯一惜しいと感じたのは、「祭囃し編」エンドがあるならば「賽殺し編」エンドも作れば完璧だったんじゃないかと思えたこと。
鷹野が惨劇を起こさない世界にして梨花にとっては別の意味で最悪な世界、田無美代子エンドが最後の最後に原作同様隠しルートで出るんじゃないかとちょっと期待していました(笑)
とはいえ、さすがにそれは我がままというべきでしょう。

そしてその「祭囃しエンド」
ああ、だから梨花は赤坂を好きになったのか(苦笑)
感想で書こうと思ったらズバリ作中で言われた、真っ向から否定することでむしろその存在を肯定してあげているのでは、という隠されたテーマ。

私はかつて失礼ながら、「闇現し編」とその作者さんを温厚な優等生、「虚崩し編」とその作者さんを激しい気性の問題児で対照的と評したことがありますが、
実はこの問題児こそ「竜騎士07の『卒業問題』にきっちり答えた」唯一の存在だったのでは、と今では思います。
そう「祭囃し編」の後書きで問いかけた、
「『ひぐらしのなく頃に』の世界観に沿った、最高の結末とは果たしてどのようなものなのか。……それはひょっとすると、「祭囃し編」よりも、もっともっと素晴らしい物語なのかも…。 この問題はきっと、『ひぐらしのなく頃に』の卒業問題になるかと思います。」
作者さんのブログのコメント欄で他の読者さんが言っておられるように、
この「虚崩し編」は、ひぐらしを「卒業」するのにもっとも相応しい物語なのかもしれません。
原作者が問いかけたこと、いや、原作者が問うてすらいなかったことにまで答えてみせた物語。

まだまだ全然言いきれてもいないとりとめもない感想ですが、まずは作者さんに心から「お疲れさまでした」と申し上げたい。そして―

「よくぞここまで・・・人の執念、見せてもらった」(CV山寺宏一)

…エヴァ劇場版ネタで始めて劇場版ナデシコネタで締めるボキャブラリーの無さよ(笑)
艦これの冬イベントが終わったら、改めて最初からきちんと読み直して感想描こう。

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